昨年食べた川アンコウ料理(ナマズ)が美味しかったので、今年もはるばる大川市まで行ってきました!
川アンコウと筑後川のお魚料理で名高い三川屋さんです。
(※「のだめカンタービレ」ののだめちゃん出身地。上野樹里ちゃんと玉木宏君の写真がお店に飾ってました・・)



2016091901.jpg今年は、川アンコウと少し天然鰻料理も入れてもらったコース。鰻も筑後川で捕れます。
旬の初めだそう。
少しピンボケですが、天然鰻の白焼き。美味!!養殖とは違い、油分が控えめでやや歯ごたえがあります。養殖の油たっぷりで柔らかいのとは別もののようなのに驚きました。細く切ったごぼうのササガキととても良く合います。

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次は、天然鰻の蒲焼。
九州の蒲焼のたれは、かなり甘く、少々苦手でしたが、こちらは甘すぎず美味しい。
養殖鰻は長年食べてきましたけれど、天然と養殖がこれ程食感に差があるとは・・驚きでした。
意外ですが、川アンコウ(ナマズ)と食感も似ています。
去年川アンコウ(ナマズ)の蒲焼を食べて、「鰻とナマズはそれぞれ美味しいけれど、ナマズは鰻の代わりにはならない」と思いましたが、天然鰻と食べ比べてみると、ちょっと変わりました・・。
単なるナマズと鰻、ではなく、「天然」鰻とナマズでの比較をすると、代替行けるかも・・と思いました。
今鰻が捕れないので、代わりにナマズを使うという事が巷で研究されていますけれど、「天然」のベクトルを入れると、かなり近くなると感じる人が増えるのでは、思います。天然鰻食べなれている人ってそう多くない(今回私も初めて)ですけれど・・・。
川アンコウ(ナマズ)は、ちなみに洗い(刺身)も海魚の独特の臭みもなく、九州の甘すぎる刺身醤油と合っています。海魚の時は九州の刺身醤油は甘すぎてとても食べられませんが、川アンコウならOKです。今年も美味しかった(^-^)
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帰りは佐賀周りで帰りました。恵比寿さん像がたくさん置いてありました。
悲しいお知らせ・・。去年行った佐賀駅隣の村岡総本舗、閉店してました・・。がくっ。
福岡には、当然ながら色々明太子屋さんがあり、それぞれ流離っていましたが・・。
こんな店を見つけました。

最初見た時、びっくりしました。
「ワ、ワイン明太子!?」仕込みにワインを使っているそうです。
ま、まあ・・明太フランスパンもあることやし・・(笑)(意外と明太子はフランス料理と合うのか!?)
近くの駅にあるので、思い切って買ってみました。
(・・ちなみに福岡の「明太フランス」は絶対買うべき。関西とは違う明太子の搭載量!です☆流石本場。)

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一見普通の明太子です。
でも一口食べると、ほのか~に、本当にほのかに(舌に集中したら)、ワインの味がします・・。
食べ比べの為、辛さは普通を選択していますが、他の店に比べても辛さは控えめ。激辛好きには物足りない。
でも辛さが苦手な人にはとっつきやすい味。
そしてワイン効果か、魚の独特のにおいが抑えられていて、明太子苦手な人には意外と
食べやすい感じです。
私自身は、魚独特のにおいが抑えられているのと、辛さがマイルドなので割と好きですね。


わいん仕込みからし明太子 
あき乃家さん

コレクション日本歌人選は、古代から現代までの日本の歌・歌人(アイヌユーカラ、琉球おもろそうし含む)を
中学生から大人までわかりやすく解説しているシリーズです。
60冊全部は流石に買えないので、好きな歌人を少しずつそろえています。
好きな式子内親王や和泉式部は買ったのですが、意外にも良かったのが、平安時代前期(宇多天皇)に活躍した伊勢。

難波潟 短き蘆のふしの間も 逢はでこの世を過くしてよとや

百人一首でも有名ですが、他の歌もしみじみと、でもあまり感情の迸りもなく、上品。(でも新古今の時代のように技巧に走りすぎている感もなく、情感はあります)解説もわかり易いです(でも中宮を「天皇の奥さん」という書き方は「??」ですが・・。中学生向きだからか?)

いくつも秀歌はありますが、この中で珍しく、かつとても良かったのがこの時代と女性としては珍しい長歌が最も印象的でした。


 沖津波 荒れもみまさる 宮の内は 年経て住みし 伊勢の海人も
 舟流したる 心地して 寄らむ方なく 悲しきに 涙の色の 紅は
 我らが中の 時雨にて 秋の紅葉と 人々は おのが散り散り 別れなば
 頼むかげなく なり果てて とまるものとは 花薄 君なき庭に
 群れ立ちて 空を招かば 初雁の なき渡りつつ よそにこそ見め

宇多天皇中宮温子が亡くなり、その悲しみを仕えていた女房の代表として詠んでいます。
「舟流す=涙⇒時雨」、「涙の色=紅⇒紅葉」「夏(崩御した時期)から秋になったイメージ」など
を表現し、「雁⇒仕えていた者が去っていく悲しみ」と巧みな技巧で、かつ情感もたっぷりと
歌い上げています。
流れるようなリズム感もあり、もしかすると皆で読んで温子を偲んだのかもしれません。



突然ですが、昨今頑なな主張が増えてきた気がします・・大変抽象的ではありますが、日々の新聞記事の報道を見ていると、「頑なすぎる、極端すぎる」ような記事が多いです。世界情勢とか政治とか・・。よくわからないトンデモな人が政治リーダーになりそう、だとか・・。
色々、そうなる経緯や背景はありますけど・・。そういう自分も頑なになっているのでは?という不安ももちろんあります。
年とったせいか、話もループするきらいもあるし・・(><)

この世の中は「漠然した不安」と芥川風に言っちゃいますが、こうした風潮は歴史を見るとやはり多々あったわけで、
現在にいる我々は、それに負けちゃいかーん、と思います。これに抵抗?できる方法は、
「考えること」
だと最近思っています。そして、子供にも「考える」事を練習させてみること。
スマホやネット検索もいいけれど、自分もそうですが「考えなくなってきている」気がします。
世の中便利になり、人間は進化しているのか?
そう考えるのって、簡単に答えはでないし、そもそも答えってあるのか?
でも答えって一つではない。でも答えがないって、考える行為そのものが本当に無駄なことなの?
それがわかるのも、頭をほぐす第一歩。
今回紹介のはジャケ買い(笑)ですが、子供向けでなかなか良くできています。

もう一つ、これもジャケ買い(笑)
文字通り「練習帳」。ちょっと頓智が入っている感じかな~。親子でパズルかクイズ感覚で楽しめます♪
哲学がちょっと・・なら、こちらからもいいかも♪
(でもこどもの哲学はまいにち小学生子ども新聞の連載からなので読みやすいです)

いきなり大人向きですが、アーレントの著作です。こりゃあ難しい・・
ですが読み応えがあります。徹底的に考えましょうかね・・。私はアーレントのちゃんとした著作を読むのは初めてですが、
めちゃ難しい・・。でも人間の条件とかもっと難しそうだし・・。でも構造主義とか”考える”材料になりそうなので、この本の次に挑戦したいです。(「エルサレムのアイヒマン」の文庫化望む!です・・。これは、めっちゃ簡単にいうと「悪の陳腐さ」普通の人の「悪」について考察されているのですが、これはぜひ読んだ方がよいですね)

最後はやはり東洋。
考えすぎて柔らかくからまた固くなった頭をしっかりほぐしてくれます。老子大好き。(まあ老子ばかりもこれはこれで・・はは)
子どもが習っている合気道のお稽古の最後に論語を読む時間が少しあります。
論語も好きなのですが、「戦わない」合気道なら、老子とか荘子の方が合うんじゃないかな~と
思うのは私だけ?
まあ、「グローバル」が大っ嫌い(笑)な私からすると、子供にちゃんと論語を教えてくれる機会を
与えてもらって助かってますが♪(子どもの頭に入るかどうかは別ですけどね)

正直訳わからないスピリチュアルとか自己啓発を読む位なら、今回紹介の本ががおすゝめです。


源氏物語の「源氏」最終巻まできました。
前巻「若菜」でどんでん返しの不幸があり、女三宮の出家、紫の上の病、柏木の死と続いた後の巻です。
今まで紫の上の死あたりまでさらっと読んでいたのですが、意外な発見が多々ありました。
 夕霧・・。
 かなりイタい人(>_<)だと判明。今まで地味だけどいい人だったのに・・。という感じです。
 そして今回の原文と解説で、花散里がかなり聡明な事も・・。いくつか現代訳の源氏も読みましたが
 ここまで詳細に理解できたのは、この原文と解説の丁寧さの賜物です。(訳もわかり易い!)
 英語の原文の理解はなかなかできることではないですが、古文ならこれだけの解説があれば同じ日本語ですし、
 絶対原文で読むことを薦めます!

 今最終巻の「幻」です。最後はもちろん知っている訳ですが、目が離せません。
 今のところ「宇治十帖」は読む予定はないです・・(好きではないので)。

次は枕草子のこのような古典セレクションシリーズがないかなと捜しています。
でもあるとしても教科書の参考書のような読みにくいものか、それを基にしたエッセイ。
まあこれも悪くはないのですが、ちゃんと原文とそれに即した解説が読みたいのだ。
やっぱり古典文学全集かな・・(源氏の古典セレクションは、古典文学全集を手に取りやすい価格と装丁で
作り直したものです。)

ですが、目的のものとは違うのですが、割と面白そうな本を見つけました。
専門家の解説なので作家の想像の翼説(これはこれで面白いですが今回は目的が違います)ではないのと、
一般向け講義を活字に起こしたものだそうで、良さげです。

以前から気になっていた「孤高の画家」髙島野十郎展が1月31日までだったので、滑り込みで行ってきました。
場所は、福岡県立美術館です。

天神から10分程歩いた須﨑公園内にある小さな美術館です。
野十郎は福岡県久留米市の出身。時代的には青木繁と同時代。でも画壇などに一切登場せず、
亡くなってから評価されている画家です。
今回は没後40年という事で開催されました。

以前テレビで「蝋燭」の絵を見てから実物を見たい!と思っていたので、とても楽しみにしていました。
最終日近かったので、結構は人は混んでいましたがゆっくり絵を堪能できました。
有名な「蝋燭」のシリーズは、わざと部屋を暗くし、ぼおっと蝋燭が現れているような展示でした。
絵具を調べると本当に光る素材が入っているとか・・。
蝋燭のほのかな熱や、ゆらぎも伝わってきました。
有名どころでは、ラ・トゥールの蝋燭の絵もありますが、あれとはちょっとまたタイプは違います。
(どっちも好きだけど)野十郎の方は人物がないのでより内面的で哲学的な感じがします。
ラ・トゥールも同じように静謐で品格はありますが、人物があるので(それだけで)暖かみ、孤独さは
少ないような気がします。

風景画静物がも得意としているのですが、風景画は特にすごい!
目に見える風景そのもの、空気まで描かれているようです。でも写真とは違う個性もある。
りんとした品格もある絵です。
これは写真ではなく、実物を見た方が絶対いい!です。久々に感動しました。

でも画集が欲しかったので、今回はカタログ買っちゃいました(^^)

二度の災害(盗難と火事)に遭いながらも修復できた法隆寺の絵は特に感動しました。
表紙の月の絵は、「闇を描くために」月が描かれています。
裏表紙は太陽の絵。これもまた迫力あります。

野十郎展は、あと4月と6月に東京と栃木の足利市であります。
もっと評価されても良い画家だと思いますが、一方で知られたくないかも・・(^^)
それくらい良い画家さんだなと思います。






何か久しぶりにちゃんとした(苦笑)小説が読みたくなり、短編はちょっと苦手なのですがモームの短編を読んでみました。やや古風な訳ですが、綺麗な日本語で読みやすいです。(有名な翻訳家らしい・・)
雨 Rain
 怖い・・怖すぎる、内容でした。モームは”イギリスのモーパッサン”と言われたりするらしいのですが、
うーん、確かに・・。
何とも言えない怖い内容でした。でも私が読んで連想したのは、ホーソンの「緋文字」。
キリスト教の何とも言えない排他的なものを感じます。(内容は同じ悲劇でも緋文字の方が
救いがありますが・・)
赤毛 Red
 こちらもある意味怖いけど・・。何とも言えない作品でした。前半の美しい展開がロマンティックすぎるので、最後がすさまじい・・。
 前半の描写が綺麗なので、余計後半が生きます(これ以上はネタバレ(^✖^))

ちょうどこんな英文精読本が出ているのをみて、、最近、仕事でとーっても!英語に苦しんでいるので(毎日のようにgoogle翻訳と格闘だ!トホホ)、衝動買い(苦笑)。というか、表紙の装丁のカッコ良さ!と、「赤毛」を対訳兼精読兼英文学に役立つ兼新しいモームの翻訳決定版で読めるというすごい渾身の本に痺れました~!
表から開くと「赤毛」英語全文があり、細やかな精読の解説。後ろから開くと翻訳版と作者モームの解説、「赤毛」の解説があり、贅沢な内容です。単純な対訳が多い中、これはすごいです。
この作者さんは、最初に上げた本の翻訳者の方のお弟子さん格の方のよう。(とはいっても御歳は召しておられますが)
文章もわかり易く丁寧で、言葉に品があります。頭に入るかは別にして(苦笑)、初心者でも読んでいて楽しいです。
「翻訳ができる」とは、日本語の言葉・薀蓄もできないと良い翻訳はできませんよね・・。
日本語も危うい私は、反省しきり・・、はは(><)
今は、まだ”精読中”で、翻訳決定版は敢て読んでいません。最後の楽しみにしています。
(というか、この"Red"を見て、中野さんの赤毛を読んだんです(^^))
最後に唯一の童話。子どもも良く読んでました。
こちらの絵は、武井武雄さんでエキゾチックで綺麗。
雨、赤毛と南方の話が続いたので、こちらの童話も南方で〆ます。

こっちも精読できるかな~。(童話だから簡単、とは思っていませんが「赤毛」より短いから
いいかも。)原文はProject Gutenbergとかで手に入るかな・・。
2015092111.jpg以前から有名な「ナマズ料理」を出してくれる料亭があるというので、
思い切って大川市まで行ってきました。(あの「のだめカンタービレ」ののだめちゃんの出身地です♪)
あとは家具で有名ですかね・・。
車がないと不便な場所ですが、うちはないので、西鉄で柳川まで行き、柳川からバスで30分かけて行きました。
大川市は佐賀県と隣接しています。地理的にはほぼ吉野ヶ里の真南に位置しています。
県境を流れる筑後川は、こうやって大きな船が通るとき橋が上下します。(これは上がりつつある所)
筑後川の福岡側にあるのが料理旅館三川屋です。
他に夏しか食べられない「えつ」料理も食べさせてくれます。ここでは、ナマズというとイメージがちょっと・・、というので、
「川あんこう」と呼ばれています。
さて、お料理が運ばれてきました。

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左から順番に出ました。
まずは、川あんこうの洗いと、胃袋の酢和えです。正直恐る恐る(笑)で口にしたのですが・・(というか川魚は臭いイメージがあるので)。びっくり!美味しいので・・!!淡泊ですがうまみもあるし、臭みもない。正直鯉の洗いよりは断然食べやすいです。
海の潮の香りのする魚よりこっちの方が食べやすいですね。正直Σ(・□・;)でした。
次に揚げ川あんこうの載った豆腐のあんかけ、そして川あんこうの奉書焼と続きます。
奉書焼は写真をとるためにわざと半分身を見せています。普通の魚って感じでなまずとは思えません。生で美味しいので
味は言うまでもありません♪ ぱくぱく食べ進めていきます~。
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お次は、川あんこうの蒲焼。ツレ殿はなまずがうなぎの代替品になるのかどうか、と思っていたので期待していたのですが・・。
味は「別もの」だったそうで、少しがっかり・・だって。ただ、なまずのかば焼きとしては料理として成立しているし、別ものとして
思えば美味しい部類だとのこと。私的には、皮をもう少し焼くのと山椒の粉を振れば結構いい線かな~と思いました。
今回は料亭なので上品な仕上がりだったのかもしれない、とは思います。(美味しいのは美味しいです♪)
ちなみ一緒に映っているお酒の瓶は、「繁桝」の純米大吟醸。八女市のお酒なので同じ筑後地域のお酒です。
お次は川あんこう入りの味噌汁。こちらも具を見せて撮影。(こんな状態で来たら多分引くと思う(笑))
流石に皮はちょっとナマズっぽい(^^;;)。でも味と食感は悪くないです。かれいの煮つけのコラーゲン部分のような柔らかさ
、って感じかな。その隣はちょっと料理番組風になまずの身を持ち上げてもらいました(笑)

2015092108.jpgその次はムニエルと、てんぷら(写真撮るのを忘れた・・(涙)、ごはんと味噌汁でした。
ナマズ料理は、アメリカのケイジャン料理でよくでるらしい(Fried Catfish)のは知っていたので、
揚げ物だと外れないですね。


結論!!
なまずは美味い!もっと広げるべきなお味だ!という事がよくわかりました(笑)
ツレ殿は、「なまずってどこでも釣れるのかな~?」と、釣る気満々なようですし(って誰が捌くのだろう?・・捕らぬ狸の皮算用ですけど)生が食べにくいとしても、揚げ物なら絶対家族も食べてくれると思います。
お料理の本は、大好きです。
写真を見て、「おおー!!」と思ったら、作りたくなります。(ビジュアル派)
だから写真がある料理本が好きです。
本当に作る用も兼ねているのもありますが、「見て楽しむ」料理本という趣味の領域の本も多々あります。

いままではどちらかというと、精進料理とか外国語のだけど写真が綺麗な料理本とかでした。
でも最近は、写真に陰影のある料理本が気に入ってます。





 出版社は違いますが、
 同じ著者のです。写真が綺麗で特にスパイスの方は
 暗い写真なのに、オシャレ
 ちなみに完全ビーガン・ベジタリアン料理です。

 "MODOKI"の卵そぼろ(MODOKI)は、子供の給食で
 文字通り”もどき”で作ったのですが、本物みたいで
 しかもそれっぽい味でおどろきでした。




 初めて開けた時、料理本の「陰影礼賛」ってあるんだ・・。"
 と、思いました。
 料理本ですが、料理本らしくないgastronomie な料理本です。
 写真集、という感じ。

 でも、とても美味。
 果物を料理に使う本は少ないのもあって、
 重宝しています。




 買いたてほやほや。
 これも趣味的な本ですが、
 色々挑戦してみる予定。
 意外ですが、あまり奇をてらった
 内容でないのが好印象。



きちんとした料理本もないこともないですが、ほとんどが「しばらくしたら絶版やろ~」というような
本ばかり(笑)です。
上にあげた本も好きな人は好きですが、万人受けしないだろうし。
お料理・薬膳・世界の食文化と料理が好きなので、マニアックな世界のが好きなんですね、結局は。


fc2blogで使っていたamazonのアフィリエイト機能がなくなり、すっかり不便になってしまいましたが・・、
amazonの機能からタグを生成してリンクを貼るという手間でなんとか表紙紹介できました。

源氏物語は、古くは与謝野訳、谷崎訳、円地訳・・と、そのほか色々な作家さんが訳されています。
最近は現代的な訳もあり、全部の方のは読んでないですが、色々好みはあれ、面白い物語であることは間違いないです。
でも、でもですね、何か違うんですよね。表現が間違っているとかではなく、現代の訳と平安時代と何か一枚壁がある気がしていました。
もちろん自分の読解力のなさもあるのですが・・

そう思っていると「香と日本人」という本をみつけました。その中で源氏物語の事がありました。
源氏物語には当然「香」の描写があるのですが、その描写を読んで目からウロコでした。

賢木の帖です。敢て原文のみを記載します。

 風 はげしう吹きふぶきて、御簾のうちの匂ひ、いともの深き黒方にしみて、名香の煙もほのかなり。
 大将の御匂ひさへ薫りあひ、めでたく、極楽思ひやらるる夜のさまなり。

「黒坊」は冬の高貴な香の名前で藤壺の中宮のいる御簾から漂っている香。最後に「大将(源氏)のたきしめている香りを混ざり合い、えもいえぬ極楽のような夜(世をかけている:極楽は素晴らしい香りが漂っていると考えられていたそう)のようでした」
と、書かれているのですが、実はこれは藤壺が急に出家して源氏が茫然自失になっているところです。
「極楽のような香」に包まれているのに二人は地獄の苦しみを負っている。源氏は藤壺を永久に失った、という事になります。
翻訳だと説明調になりがちですが、原文を読むとその説明がない分「黒坊」=冬の香、極楽=>罪を負っている源氏と藤壺の反対の言葉、で昔の人はわかった、という事になります。源氏のショックな気持ちはその前にある突然の藤壺の出家で書かれているのでここは、「黒坊」「極楽」がキーワードで十分二人の「寒さ、辛さ」表現されている、ということでした。
なるほど・・。
(「香と日本人」にはほかに梅が枝にでてくる香についても色々面白い考察があり、なかなか面白い本でした。)

極楽と心の中の地獄、の描写について書かれているのに驚き、ちょっと原文を読んでみたい・・と思ったのですが、注釈だけでは辛いし、全部ある角川文庫は良いのですが、少々小さすぎて見にくいしな・・と、躊躇していたら、古典セレクションシりーズを発見。
字は大きいし、注も丁寧だし、訳も横にあるので少々忙しいですが、読み比べながら進むことができます。
現代訳ではイマイチ掴めなかった源氏の気持ちや動きがここでよりわかるようになってきました。古典文法を覚える気はないので、気楽に進めるのもうれしい(自然に覚えられたらいいな~という野望はありますが(笑))
あとは漢文の知識が相当ないと、注なしで読むのは辛いかも。ですが反対に注が細かいから、原文で意味を理解しながら楽しむことができますね♪ あと、例えば「桐壺」で白楽天の長恨歌の事が出ていましたが、
巻末に長恨歌の全訳がついていて、スバラシイ!と感激しました。