万葉時代〜蘇我氏〜
2007 / 07 / 29 ( Sun ) 最近、また私の中で万葉ブームがきています(笑)
明日香の棚田に参加しているせいもありますが。。 棚田の場所は、「稲淵」といいますが、古代では「南淵」と言ったそうで、かの大化の改新の主人公、中大兄皇子と中臣鎌足が共に南淵に住んでいた南淵請安の塾へ通っていたという場所です。 そういうのもあって、再び蘇我氏に興味を持ち、ちょこちょこと読んでみました。日本古代史、特に古墳時代〜奈良時代位までは好きだったのである程度の知識はあるつもりでしたが、「蘇我氏」に的を絞って読んでみると、社会の教科書とは違う側面の蘇我氏がでてきてなかなか面白いものでした。
●陰謀 大化改新―仕組まれた東アジアの政変 / 小林 惠子
ちょっと古い本ですが、東アジア情勢の影響も考えての大化の改新について描かれていて、突飛な説ではありますが、なかなか面白いものでした。舒明天皇が百済の武王だった説なんてびっくり(確かに崩御年は一緒ですが)。この著者は後にもっと突飛な説をどんどんだしていきます。大海人皇子が蓋蘇文だったとか・・。 ●蘇我氏の正体―日本書紀が隠そうとした真実 / 関 裕二 こちらも割りと面白い。蘇我氏は渡来人説とかもありますが、こちらは出雲系では?と書いています。確かに入鹿神社の祭神の一人に須佐之男命が祭られています。図とかわかりやすくて、自分の考えを整理するときに楽です。 ●
かなり新しい蘇我氏研究本です。蘇我の出自は、渡来人ではないのでは?とあります。ただ、先祖に「高麗」とか「韓子」という名が見えるので、半島出身の妻に産ませた子ではないか?となっています。うーん国際的。私的には一番納得できそうな説が多かったです。 ●
これも比較的新しく、稲目の代から四代にわたって蘇我氏のことが描かれています。表題にある「臣、罪を知らず」は入鹿が斬りつけられた時に皇極天皇に言った言葉です。 小林さんのは東アジア情勢からの大化改新なのでちょっと視点が違いますが、他共通していたのは、日本書紀に書かれている「蘇我氏=悪」はおかしいという事でした。むしろ、入鹿は極悪非道ではないだろうと。確かに鎌足の伝記である「藤氏家伝」にも入鹿は優秀であると書かれています。もちろん、聖人君子ではないでしょうが、ただの威張り腐ったオッサンではなさげです。それと意外と入鹿って結構若かったのでは?少なくとも鎌足と同じ僧日文の塾へ通っているのだから、年代は同じようなのではないでしょうか。(三十前後?) まぁ日本書紀自体編纂したのは天武天皇の皇子舎人親王だけど、実質指揮は藤原不比等だもんね。蘇我氏についてそういいこと書くわけないか。 ●落日の王子―蘇我入鹿 (上) (文春文庫 (182‐19)) / 黒岩 重吾 小説ですが、入鹿を人間的に描いています。かなり粗暴な感じではあるのはやっぱり日本書紀の影響かな?でも東アジア情勢や皇極天皇との恋など面白い。日本書紀にもある「高向王」は入鹿のことかもという説はちょっと苦しいかなと思いましたが、舒明天皇と結婚する前に嫁していた王のはずなのに、「皇極即位前記」にはかかれず、「斉明」の方にだけ書かれているのはちょっと変というのは確かにその通りだと思いました。ちょっと古い本ですが、なかなか読ませてくれます。個人的には鎌足もいい感じでした。こちらは蘇我氏渡来人説を採っています。 次は万葉集について書きます。 |
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