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なかなか美術館へいけないので、つい面白そうな”絵”について書かれた本があると買ってしまいます。今回のこの本もそう。
作者さんの視点で「怖い絵」について書かれています。
知っている絵もあり、知らない絵もあり・・。ただすべて西洋絵画です。
私は、西洋絵画は割りと好きなのと寓意画や絵が描かれた背景や作者の事を知るのにも興味があるので、面白かったです。でも夜中に読んだので、ベーコンの「ベラスケスのインノケンティウス十世の像による習作」の絵はかなり不気味でした。インノケンティウス十世の事を知ると、より怖い意味はわかりますが、知らなくても十分怖い。それと、なぜこれが?というのもあって、私にとってすべてが「怖い絵」と思えないのもあったけれど、作者がそう思った過程を読むとなるほどなあと思えたり・・。正式な絵の解説などではないにせよ、かなり面白いものだと思いました。
後、ちょっと感動したのは、グリューネヴァルトの「イーゼンハイムの祭壇画」もともとグリューネヴァルトは好きな画家(この絵を知ってる方は、なぜ私が「怖い絵」を買ったかがわかるかも(苦笑))の一人ですが、医学の発達していない中世、「業病」に侵され家族にも見放されたとき、「イーゼンハイム」へ行くと病が治るかも、または穏やかに死ぬことができると知り、そこへ出かけます。これを「あなたが」と読者がその旅人になって行くという書き方をとり、仲間が次々と死んでいく中で、己も死にかけながらようやくイーゼンハイムにつき、そこでグリューネヴァルトのキリスト像を見て感激する・・。これを読んだとき、今は「ああ、すごいなあ」とか「怖いな」とかの単純な思いではなく、昔の人にとって「絵画」とは、救いもかねているのだと思いました。
もちろん、普通の肖像画もありますが・・。少なくともその画は、人々を救うために教会に頼まれて描かれた画らしいです。
そして今までは、これはキリストの磔刑だけなのかと思っていたのですが、この画は祭壇画の扉の絵で、週末はこの扉が開けられ、キリストの復活などの絵がでてくるらしいです。
何の刺激もなく、絶望にうちひしがられた人々がこれを見たらどうでしょうか・・?
今はばらばらになって美術館にあるらしいですが、また本来の形に戻ったらひと目見てみたいものです。
怖い絵 怖い絵
中野京子 (2007/07/18)
朝日出版社
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