小説の書き出し
2006 / 03 / 31 ( Fri )
ここ数日色々忙しかったのですが、今日ようやく落ち着きました。
ふと「週刊朝日」を読む機会があって、ぱらぱらと見ていたら永沢光雄さんというノンフィクション作家が書いている連載「週刊図書館」が目に止まりました。
今回のテーマは「奇跡のように美しい書き出し」というテーマで、深沢七郎「楢山節考」、須賀敦子「ユルスナールの靴」、マルグリット・デュラス「モデラート・カンタービレ」が挙げられていました。
小説の書き出しで、私も読んだり、愛称が合う合わないなどを判断することがあります。ユルスナールは私は実はあまり合わなかったのですが、楢山節考はまだ読んでいないので一度読んでみたいと思いました。
『山と山が連なっていて、どこまでも山ばかりである(深沢七郎)』永沢さんはこれだけで、寒村の風景が広がり、小さな生と壮大な死の物語を感じるとありました。確かに頭の中に日本の霧のかかった重なった山々がひろがります。

さて私の印象深い書き出しは、トルストイの「アンナ・カレーニナ」です。
『幸福な家庭はすべて互いに似通ったものであり、不幸な家庭はどこもその不幸の趣きが異なっているものである(木村浩訳・新潮文庫より)』

後、タイトルは忘れてしまったのですが、石川達三の小説の冒頭に「人は生まれる時も一人、死ぬときも一人だから生きている間に他人を求める」という雰囲気のことを書いた小説があって、それも印象深い、のですけど、、でもタイトルを忘れてしまったのでだいぶまぬけだあ。

アンナ・カレーニナ (上巻)
アンナ・カレーニナ (上巻)
トルストイ, 木村 浩

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