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日本語で読むということ日本語で読むということ
(2009/04/22)
水村美苗

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これは色んな雑誌や本に掲載されたややジャンルがばらばらだけれども、短いのが多いので手にとってみた。
もともと「私小説―from left to right (ちくま文庫)」や、辻邦生との往復書簡「手紙、栞を添えて (ちくま文庫)」が大変面白く、好きな作家だったのだが、今回でもやはり唸らされた。
水村美苗は、日本生まれだけど長くアメリカに住んでいた。そのせいか却って日本語について、「漢字は苦手」とかいいながらも大変美しい文章を書く。
日本に長く住み、母国語としておきながら言葉や表現の貧相な自分など(当然小説家と比べる事自体まちがっているけれど)、顔を蓋って逃げたくなる位である。
流れるような美しい文体の作家は他に円地文子や幸田文もそうだと思うが、水村美苗は情緒ある表現もさることながら理知的でかつ論理的な文章なので、読んでいてすっきりと気持ちが良い。
「続明暗」の著者らしく、「夢十夜」の続き「十一夜」がさらりと載っていた。漱石のようでちょっと違う。でもありそうな風情で好きだ。美しい日本語を読むことができてよかった、と思う。
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